2022年12月9日

屋根カバー工法とは?屋根工事について知ろう!

最終更新: 2022年12月24日

リフォームをお考えの方は何度か目にした言葉かもしれませんが、どのような工事なのか、何がいいのか詳しく解説していきます!

「カバー工法」とは?

今ある屋根はそのままに新しい屋根を上からかぶせる工事のことをいいます。

また、屋根材の下に敷いてあるルーフィングシート(防水シート)も新しく敷いていきます。

屋根葺き替え工事と違い古い屋根を取り外す手間やコストが掛からないため、費用や工事期間を抑えることができ、人気を集めています。

一般的に、スレート屋根の上に金属屋根材(ガルバリウム鋼板)などの軽い屋根材をかぶせる工事がよく行われます。

(カバー工法は既存の屋根に重ねて葺くため「重ね葺き」ともいわれます。)

こんな時はカバー工法がおすすめ!

・費用を安く抑えたい

・工期はできるだけ短いほうがいい

・防音性断熱性を高めたい

・塗装だけでは解決できない問題がある

カバー工法のメリット

・リフォーム費用が安い

前述したように今ある屋根の上に新しい屋根材をかぶせる工事なので、屋根の補修費や既存屋根を解体する費用、その分の人件費、廃材の処分費用などが抑えられます。

そのため「葺き替え工事」と比べ、屋根のリフォーム費用が安価です。

・工事期間が短い

既存屋根の解体や撤去がないためその分工事期間は短くなります。

工事期間中は業者の出入りや工事音がするため、工事が早く終わるということはその分ストレス軽減になりますよね。

・半永久的な耐久性

弊社で使用している横暖ルーフ(ニチハ製品)という屋根材は耐久性に非常に優れており、定期的なメンテナンスが不要になります。

半永久的な耐久性を持つ横暖ルーフは、ガルバニウム鋼板で出来ており雨漏りや老朽化が起きないため、お住まいを安心して守ることが出来ます。

・断熱性、防音性が高い

古い屋根と新しい屋根の二重構造となるため屋根からの冷気が伝わりづらい、雨音が家に響きにくい、など「断熱性・防音性」が高まります。

カバー工法のデメリット

・屋根が重くなる(少し)

屋根が二重になるためその分屋根が重くなります。

屋根が重くなるということは耐震性に不安が出る方もいらっしゃるかもしれません。

そこでなるべく重量を増やさないために金属屋根材(ガルバリウム鋼板)など軽量の屋根材を選ぶことをおすすめいたします。

・劣化が激しい場合は向いていない

既存の下地が腐食していたり、既存の屋根材の劣化が激しい場合は、カバー工法が施工できないケースもあります。

カバー工法では既存の下地、既存の屋根はそのままになるため腐食などの劣化を無視して工事を行うことはできません。

・「瓦屋根」には不向き

カバー工法はすべての屋根に対して可能というわけではありません。

「金属屋根」「化粧スレート」「アスファルトシングル」などの屋根には向いていますが、「瓦屋根」には不向きです。

というのも、カバー工法では既存屋根の上から防水紙や新しい屋根材を取り付けるため、平らな状態でなければならず、波状の形をしている瓦屋根の上から施工するのは現実的に難しいからです。

また、そもそも瓦屋根は重たい屋根材であるためさらに別の屋根材の重量が加わるカバー工法は不向きといえます

瓦屋根の工事を検討する場合は「葺き替え工事」のほうがおすすめです。

カバー工法は「1回きり!」

カバー工法は1回しか行えません。

最初の工事で既に「既存屋根+新しい屋根」の状態になっており、重量は増すものの軽い屋根材を選ぶことで耐震性への不安は軽減されます。

しかし、2度目の工事となるとその分また重さが増し住宅への負担は大きくなります。

そのためカバー工法は1回きりの工事となります。

こんな時はご相談を!

「雨漏りがしてきた...」「塗装が出来ないほど傷んでる」などのお悩みがある場合は信頼できる業者さんにご相談を!

屋根の状態が気になる場合も、ご自身でのぼったりせずプロにお任せください。

また、弊社でも無料で屋根の点検を承っております。

心配事、お悩みがある場合はお気軽にご連絡ください。