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外壁について(モルタル編)

更新日:2023年1月7日



外壁はモルタル,サイディング(窯業系・金属系・木質系),ALCボード,タイルと大きく分けて7種類あります。ですが、モルタルの外壁は一括りでモルタルでなく製法、工法によって異なりますし、塗装の方法も変わります!また、モルタルの外壁でアスベストを使用している場合もありますので慎重にならなければいけません。


ご自身でお住まいを確認しても解らなかったり大丈夫かなとご不安ですよね?


ここで、詳しくお住まいをチェックするポイントを詳細にお伝えします!


▷外壁について(モルタル編)


モルタルとは、「セメンント」「水」「砂」を混ぜたもので作られます。

外壁の他にも駐車場や基礎、タイルの目地等にも使用されますので今流行りのDIYにおいてメジャーな材料です。


※外壁に使用する場合は、

ラス網という金属の網に左官して外壁を作っていきます。(図参照)



職人の手作業になるため、職人によって仕上がりに差がでてきます。

今では、サイディングの外壁が支流になっていますが、1980年代くらいまでの家屋によく使用されており、築35年前後のお住まいに多い外壁の種類になります。 なぜ、サイディングが増えてきたのか。それは、残念なことに昔よりも職人の数が少なくなってきていること。サイディングの方が安価なことが原因の一つになります。

ですが、他の外壁材にはできない自由度の高いデザインの外壁に仕上げることが出来るため、今でも人気がありサイディングとモルタルを合わせたお住まいが今時の家屋の特長になります。


▷機能性


モルタルの特長は、防火性が高く近隣で火災があっても燃えづらい。通気性が高いことで湿気が多い日本に合った外壁になります。


通気性が高いことから、経年劣化による亀裂が起きやすく定期的なメンテナンスが必要になります。そんなモルタル外壁の中でも様々な種類の仕上げ方があり、それぞれの特長があるのでポイントやアスベストを使用している場合もありますので注意点や解決方法をご提案あせていただきます!



▷吹付の種類

工法

写真

特徴

注意点

リシン吹付け


仕上げの際に細かく砕いた石や砂などを骨材と、樹脂やセメントスプレーガンで吹き付けて施工することで、独特のザラザラとした表面の外壁を作ります。


・外壁についた汚れが落ちにくい

・劣化しやすい

リシン仕上げの塗膜は薄いため、防水性や耐久性はスタッコ仕上げよりも劣ります(7~8年で塗り替えが必要)。

スタッコ仕上げ


スタッコ仕上げとリシン仕上げは、一見似た感じを受けるため混同されがちですが、よく見ると模様や雰囲気に違いがあります。リシン仕上げは骨材のザラザラとしたテクスチャが表面に現れているだけですが、

スタッコ仕上げは模様が大きく塗膜にボリューム感があります

(スタッコ仕上げの塗膜は5~10mm程度の厚みがある)。

・凹凸部分に汚れが溜まりやすい

・施工不良などで塗膜が膨れることがある

・経年劣化により塗膜の剥がれやひび割れが生じる

・凹凸部分にカビやコケが生えやすい

吹き付けタイル


​吹き付けタイルは複層仕上塗材と呼ばれるもので、塗料を下塗材、主材、上塗材と3回塗り重ねるものです。同様の吹き付け工法である、リシンやスタッコは塗料の中に骨材やセメントを混ぜていくのに対し、吹き付けタイルは骨材は入れませんので表面の仕上がりはザラザラすることはなく、凹凸はあるものの滑らかな仕上がりとなります。

・耐久性が一番最後に塗られた上塗り材の耐久性によってしまう

・クラック

・チョーキング現象が起きる。

リシンかき落とし



リシン掻き落とし(りんしかきおとし) 荒い砂状の外壁仕上げ材で、左官屋によって施工される。 セメントを結合材とした砂状仕上げ材をセメント・リシンといい、セメント・リシンを顔料と混ぜて鏝で塗り、半乾燥状態のときに、剣山のような物で掻き落とした仕上げ。

※2006年以降のお住いでは、リシンかき落としにアスベストを使用している場合がありますので注意が必要です。

また、スタッコ、リシン吹付にも使用されている場合があります。

プロの目で判断が必要になります。

左官仕上げ



主にコテを使って塗っていく工事です。単純な作業に思えますが、実際には下地を塗って中塗りを重ねて乾燥。さらに上塗りによって壁表面を仕上げ、再び乾燥させてようやく完成します。職人の腕によって仕上がりの差が出てきます。

・チョーキング

・構造クラック

・浮き、剥がれ

ボンタイル



模様の総称で、吹放し(小粒、大粒)や表面を押さえた(カット)ものがあります。

モルタル壁以外にもへーベル壁などにも広く使われていて現在では最も普及している模様です。

・クラック

・チョーキング現象が起きる。

モルタルの外壁は、道具(ローラー)、吹付の材料、仕上げ方で耐久年数やお住まいの雰囲気を変えます。



ここで、一つ疑問に思われた方もいらっしゃると思います。なぜ、危険性があるアスベストを使用しているのだろうと・・・・。アスベストは、建設業界では奇跡の鉱物だったからです。

▷アスベストの危険性

アスベストは、2005年頃に人体への健康被害から大きな問題となったものです。 毒物であると考えていらっしゃる方が多いのですが、実はアスベスト自体には化学的毒性はありません。

アスベストは別名「石綿」と言われていて、その名前のとおり、鉱石が繊維状に変形した形状をしています。

安価でありながら高い耐久性・耐火性・耐熱性を持っていたので、全面禁止されるまでは「奇跡の鉱物」と呼ばれるほどに建築業界で重宝されるものでした。

アスベストの直径は0.03マイクロメートルであり、これは髪の毛の役5,000分の1の細さと言われています。そのため様々な建材に混ぜ込む形で利用されていました。

空気中に飛散したアスベストは目にも見えないほどに細く、呼吸を介して肺の中に吸い込まれてしまいます。 もちろん吸い込んでも違和感がないほどです。しかし材質は石であるため人体に吸収されることはなく、肺の中に刺さったままとなります。こうしてアスベストを吸い続けることで肺に慢性的な炎症が起こり、肺がんなどのアスベストに由来する健康被害に繋がるのです。

いずれの病も命を落とすことにつながるもので、まさにアスベストの危険性が世間に広く認知されることとなった原因です。このようにアスベスト自体に毒性こそありませんが、あまりに細く小さい形状から吸引によって人体に被害をもたらすのです。

また「リシン=アスベスト」のイメージですが、吹き付けタイルやスタッコ仕上げの住宅でも建築された年代によってはアスベストを含有する材料が使用されていたおそれがあります。


アスベストを使用しているからと言って、お住まいを建て直すことは出来ないですよね? お住まいをそのままですと、健康被害が出てくる可能性が高いので塗装を行い保護する必要があります。適切な時期、補修方法をご紹介させてください。



▷補修時期、塗装工事について


モルタルの補修時期は、建てられてから7~10年に一度塗装工事が必要になってきます。

築年数は、あくまで目安となる時期であってお住まいから様々な症状でお伝えしてくれます。



症状

写真

ポイント

メンテナンス必要度

チョーキング現象



手で触った時に、外壁の粉が白くつきます。塗装を考える時期です。

★★★☆☆

雨染み



撥水加工の低下を意味します。藻やコケの発生にも繋がりお手入れの時期を示します。

★★★★☆

ひび割れ



ひび割れは、雨漏れに直結する恐れが大いにあります。早急なお手入れが必要になります。

★★★★★

剥離



剥離は、撥水加工が完全に無くなり。雨水が内部に含み含み切れなくなった際に起きる現象です。内部の腐食や白蟻等の原因になります。大変危険な状態になりますので早期のお手入れが必要になります。


★★★★★

剥離まで行きますと、場合によって左官補修が必要になります。病気と同じで早期のお手入れが何事にも重要になってきます。


寿住設リフォームでは、総合リフォーム会社なのでこのような症状にただ塗るだけで終わりには致しません。しっかりと補修を施し塗装をする。修繕塗装になります。




いざ、ご自身でお住まいを見てもどうだろう…。とご不安に思われると思います。ご相談だけでも大丈夫です!大切なお住まいの事。プロの目でアドバイスさせて頂きます。

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